【医療相談032】猛暑日に起きる「脳梗塞」と「熱中症」の違い

【相談内容】
ご相談です。倦怠感とふらつきを訴えた隣人(58歳・男性)の事です。連日の猛暑で、熱
中症だと思い水分補給やクーラーの効いた部家でくつろいでいたとのことですが、症状が
治まらないため救急車を呼んだところ、「脳梗塞」との事で緊急入院されました。「命に
は別状は無いとのことでいたが、後遺症が残る可能性がある」との事で他人事ながら心配
しております。
私も主人も同年代で、連日の暑さで、倦怠感やめまいなどを感じることがあります。
熱中症と脳梗塞の見分け方は無いのでしょうか?又、この猛暑が続く時期に注意すること
がございましたら教えていただきたいのです。
57歳 女性・事務職

【アドバイス】

連日の猛暑で、倦怠感やふらつきを感じる方が増えています。

実はこの時期、熱中症と脳梗塞は初期症状が非常によく似ています。
そのため、医療現場でも慎重な判断が必要になります。

■ 共通する初期症状

  • 倦怠感(だるさ)、ふらつき、めまい、吐き気、頭がぼんやりする、

これらは熱中症でも脳梗塞でも起こり得ます。

■ 脳梗塞を疑うサイン

次の症状が一つでもあれば、迷わず救急要請を検討してください。

顔の片側がゆがむ片側の手足が動きにくい、力が入らないろれつが回らない言葉が出にくい片側だけしびれる脳梗塞は「時間との勝負」です。早期治療が後遺症を最小限に抑える鍵になります。

■ なぜ猛暑で脳梗塞が起きやすいのか?

猛暑では、大量の発汗、脱水、血液の粘度上昇(いわゆる“ドロドロ血”)、自律神経の乱れが起こります。

脱水状態が進むと、血栓ができやすくなり、脳梗塞のリスクが高まると考えられています。

■ 熱中症との違いは?

熱中症は、高体温、発汗異常、全身の脱力感が中心です。

一方、脳梗塞は「片側」に症状が出ることが多いのが特徴です。

左右差があるか、 言葉がはっきり話せるかが一つの目安になります。

■ 猛暑日に気をつけること
① 水分補給をこまめに

喉が渇く前に摂取を。
高齢者ほど脱水に気づきにくくなります。

② 急激な温度差を避ける

屋外と屋内の温度差は5℃以内が目安。
羽織り物などで調整しましょう。

③ 室温管理

室温は25〜26℃程度を目安に。
就寝時は冷風が直接当たらないようにします。

④ 少しでも違和感があれば受診

「様子を見る」よりも「相談する」ことが安心につながります。

■ まとめ

猛暑日は、熱中症だけでなく脳梗塞のリスクも高まります。

特に、片側の麻痺、言葉の異常、明らかな左右差、がある場合は、迷わず救急要請を。

ご自身やご家族を守るためにも、正しい知識を持っておきましょう。