【相談内容】
背中に一部膨らみがあり、1年前に病院に行ったところ脂肪腫だと言われました。その時点では、4センチ四方くらいの大きさで、良性だと思われるということと、急いで手術で取るほどでもないとのことで経過を見ることになりました。その後、特に生活に支障はないので放ってあったのですが、最近久しぶりに鏡で確認したところ少し大きくなり盛り上がりも大きくなっているように思います。やはり摘出手術を受けるべきなのでしょうか?
また、手術は日帰りでできる簡単なものと聞いているのですが、具体的にどういう手術をするのでしょうか。その場合手術痕はどれくらいの大きさで残るものなのでしょうか。今現在休みがとりにくい仕事をしている関係もあり、翌日から仕事ができるのかも気になり
ます。よろしくお願いします。
24歳 女性・会社員
背中に4cm程度の脂肪腫がある場合について
背中にしこりやふくらみがあり、医療機関で「脂肪腫」と診断された方からのご相談は少なくありません。
脂肪腫は、脂肪細胞が増殖してできる良性の腫瘍です。
多くの場合、命に関わるものではなく、急いで手術が必要になることは稀です。
ただし、徐々に大きくなっている以前より盛り上がりが強くなった痛みや違和感が出てきたといった変化がある場合には、再度診察を受けることをおすすめします。
■ 手術は必要?
脂肪腫の治療は「経過観察」か「摘出手術」のいずれかになります。
手術を検討する主な理由は、サイズが大きくなっている。見た目が気になる。将来的にさらに大きくなる可能性を考慮したい。といったケースです。
緊急性がない場合は、生活やお仕事のご都合に合わせて計画的に手術を行うことが可能です。
■ 手術の方法
一般的には局所麻酔による日帰り手術で行われます。
手術の流れ
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局所麻酔
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脂肪腫の大きさに応じた皮膚切開
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腫瘍の摘出
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止血・縫合
手術時間は通常20〜40分程度です。
4cm大の場合、切開もおよそ4cm前後になることが一般的です。
無理に小さく取り出そうとすると、手術時間が延びたり、組織への負担が増えることもあります。
■ 傷跡について
背中は体の中でも比較的ケロイド体質が出やすい部位です。
現在は傷跡をできるだけ目立ちにくくする縫合法が普及していますが、
仕上がりは体質や術後の経過によっても異なります。
傷跡が気になる方は、縫合方法について医師に相談されることをおすすめします。
■ 手術後の仕事復帰
翌日からの仕事復帰が可能かどうかは、仕事内容によります。
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デスクワーク中心 → 比較的早期復帰が可能なことが多い
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重い物を持つ仕事、体を大きく動かす仕事 → 数日の安静が望ましい場合あり
脂肪腫が4cm程度ある場合、皮下に一定の空間ができるため、術後は出血や感染予防のためのチェックが必要になります。
状況によってはドレーン(血液を排出する管)を一時的に使用することもあります。
■ まとめ
脂肪腫は多くが良性であり、緊急性は高くありません。
しかし「大きくなっている」と感じる場合は、一度再診を受けることが安心につながります。
特に若い女性の方では、傷跡のことも考慮し、お休みが取れる時期に計画的な手術を行うことをおすすめします。
気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。