【医療相談014】頸椎椎間板ヘルニア手術後も症状が改善しない場合

【相談内容】
私の父(70歳)のことなのですが、1年半前に手足のしびれにより、頸椎椎間板ヘルニア の手術をしたのですが、術後もしびれはよくならず、今ではほとんど口もきかず、食 欲もずっとありません。整形の先生は、多少しびれは残るが、MRIを見た感じでもそ んなに悪くはないと言い、これ以上のことは出来ないと言われました。 消化器科で色々検査もしましたが、血尿が出ているだけでとくに胃の方に問題は無く 、泌尿器科でも検査しましたが、特に異常はありませんでした。あとは精神科にも行 くように勧められたので、1年ほど通っていますがまったく効果がありません。せめて 食欲だけでも戻さないと、54キロあった体重も1年で13キロ減り、今では41キロ(身長 168!)になってしまいました。なにか良いアドバイスでもありましたら、是非是非教え て下さい。
39歳 男性・会社員

 

【アドバイス】

頸椎椎間板ヘルニアの手術後、「しびれが残る」「食欲が戻らない」「元気がなくなった」といったご相談を受けることがあります。

特にご高齢の方では、術後の経過が思わしくない場合、ご家族の不安も大きくなります。

■ 手術後もしびれが残ることはある?

頸椎椎間板ヘルニアの手術は、神経への圧迫を取り除くこと進行を止めることを主な目的としています。

そのため、圧迫が長期間続いていた場合は、神経のダメージが完全に回復しないこともあります。

術式(前方固定術・後方除圧術など)や病変部位によっても、術後の経過は異なります。

■ MRIで「問題ない」と言われても症状が続く場合

画像上は改善していても、神経の機能的回復が不十分隣接椎間への負担増加自律神経への影響などが関与している可能性も考えられます。

特に下位頸椎(第6〜7頸椎付近)では、自律神経症状として

めまい、吐き気、食欲不振、動悸、顔のほてり

などが出ることもあります。

■ 食欲低下と体重減少について

身長168cmで体重41kgは、明らかな低体重です。

ここまでの体重減少がある場合は、

  • 栄養状態の精査、内分泌疾患、神経内科的評価、うつ状態の再評価

など、多角的な視点が必要です。

単に「精神的な問題」と決めつけず、改めて全身状態を見直すことが大切です。

■ 次のステップとして

以下を検討されることをおすすめします。

  • 脊椎専門医への相談、神経内科での評価、栄養サポート外来の利用、セカンドオピニオンの取得

手術から時間が経過していても、原因の再評価は可能です。

■ まとめ

✔ 手術後もしびれが残ることはある
✔ 画像上問題がなくても症状が続くことはある
✔ 著しい体重減少は精査が必要
✔ 専門医による再評価が重要

ご家族だけで抱え込まず、専門医療機関に相談することが改善への第一歩になります。

気になる症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。