【医療相談039】頸椎椎間板ヘルニアの手術後の後遺症

【相談内容】

私の父(70歳)のことでご相談です。

1年半前、手足のしびれがあり、頸椎椎間板ヘルニアの手術を受けました。しかし、術後もしびれは改善せず、現在ではほとんど口をきかず、食欲もずっとありません。

整形外科の先生からは、「多少しびれは残るものの、MRIを見た限りではそれほど悪い状態ではなく、これ以上できることはない」と言われました。

消化器科でもさまざまな検査を受けましたが、血尿が出ている以外には特に胃などに問題はなく、泌尿器科でも検査を受けましたが異常はありませんでした。

精神科の受診も勧められ、1年ほど通院していますが、症状に改善はみられません。

せめて食欲だけでも戻ってほしいのですが、もともと54kgあった体重が1年間で13kg減り、現在は41kg(身長168cm)になってしまいました。

何か良いアドバイスがありましたら、ぜひ教えてください。

39歳 男性・会社員

【アドバイス】

ご心配のことと思います。

お父さまの場合、頸椎椎間板ヘルニアの手術方法や手術を行った部位によって、術後も症状が残ることがあります。

まず確認したいのは、受けられた手術が「前方固定術」なのか「後方除圧術」なのか、あるいはその両方なのかという点です。

高齢の方の場合、MRIを撮影すると、頸椎にヘルニアのような変化がみられることは珍しくありません。そのため、MRIの画像だけでなく、現在の症状と神経の状態をあわせて評価することが重要です。

これまでに神経学的な検査を受けていないようでしたら、一度、神経内科などで詳しく診てもらうことも選択肢になると思います。

また、前方固定術を行った場合、固定した部分の上下の頸椎に通常より大きな負担がかかり、その部分が新たな症状の原因となることがあります。

第7頸椎付近の病変では、自律神経に影響を及ぼし、めまい、吐き気、頻脈、顔のほてりなどの症状が現れることもあります。

手足のしびれが続いていることに加え、食欲低下や大幅な体重減少もみられていますので、一度、脊椎を専門とする医師にこれまでのMRI画像や手術内容を含めて相談されてはいかがでしょうか。