【医療相談032】花粉症で毎年つらい

【相談内容】
花粉症で悩んでいます。発病したのは8年前で2月-3月は特につらい時期です。特に 去年は病院(耳鼻科)から貰った薬では効かずさらにダンリッチを服用しておさまって いた状態です。ひどいときはむせて咳が止まらす、喉がかゆく、鼻水がとまらず ・・・ 夜も眠れません今年も花粉の量が多いということです。強い薬を服用するのはちょっ と心配です。マスクをする等、対策はしているのですが何か有効な方法がりましたら 教えてください。
43歳 女性 事務職

【アドバイス】

毎年2月〜3月にかけて症状が強く出る花粉症。
特に近年は飛散量が多い年もあり、症状が重くなる方が増えています。

  • 鼻水が止まらない、喉がかゆい、咳が続く、夜眠れない

といった症状は、日常生活の質を大きく下げてしまいます。

■ 花粉症は「出る前の対策」が重要

症状が強く出てからの治療は、コントロールが難しくなります。

花粉症は発症時期がある程度予測できるため、花粉飛散の2〜4週間前からの予防投薬がとても重要です。

■ 薬の使い分け

花粉症治療には、いくつかの種類の薬があります。① 抗アレルギー薬(予防薬)

効果が出るまで時間がかかる、眠気が少ない、発症前から使用すると症状が軽くなる

② 抗ヒスタミン薬(即効性)

  • 比較的速効性がある、眠気が出ることがある、強い症状のときに使用

※一部の薬は強い抗ヒスタミン作用があり即効性がありますが、長期使用には注意が必要です。

③ 点鼻薬(局所ステロイド)

鼻粘膜に直接作用、全身への影響は少ない、発症前から使うとより効果的

④ 局所抗ヒスタミン薬

比較的即効性が期待できるそれぞれの薬を、症状や時期に応じて使い分けることが大切です。

■ 減感作療法(アレルゲン免疫療法)

原因物質(スギ花粉など)に対して少量ずつ体を慣らしていく治療法です。

  • 長期的に症状軽減が期待できる、薬の使用量を減らせる可能性、効果が出るまで時間がかかる、まれに強い副作用が出ることがある

医師とよく相談の上、検討されるとよいでしょう。

■ 手術療法という選択肢

レーザー治療など、鼻粘膜へアプローチする方法もあります。
症状や背景によっては有効な場合があります。

■ 日常でできる対策

マスクの着用、帰宅時の衣服の花粉除去、室内の加湿、睡眠の確保、特に睡眠不足は症状悪化につながるため、環境調整も重要です。

■ まとめ

✔ 症状が出る前からの予防投薬が鍵
✔ 薬は「予防薬」と「即効薬」を使い分ける
✔ 免疫療法や手術も選択肢
✔ 花粉飛散前に受診するのがおすすめ

花粉症は我慢せず、早めの対策が大切です。
耳鼻科専門医とよく相談し、ご自身に合った治療を見つけましょう。